黄斑円孔で入院される方に最新の入院経過を紹介

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2019年6月に黄斑円孔で視力が低下し、2019年7月下旬に硝子体・白内障手術を受けました。 私自身も初めての入院、手術で入院前はとにかく不安で、インターネットなどで体験談などを数多く調べました。

これから手術を受けられる方に、少しでも不安の解消に繋がればと思い、本ブログを書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

黄斑円孔 硝子体手術の概要

黄斑円孔は、黄斑の中央に丸い穴(円孔)があく病気です。病気に至る原因は眼の中にある硝子体と言うゼリーが原因です。硝子体は年齢とともに水になって縮み、ある時期になると網膜から剥がれます。剥がれる時に、人によって硝子体が薄皮のように網膜上に残ることがあり、この薄皮が網膜を引っ張り、円孔が空いてしまうものです。

黄斑円孔に伴う硝子体手術は、まず、眼中の硝子体(しょうしたい:ゼリー状)を取り除き、そこにガス(または空気)を入れる。そのガスの浮力と表面張力によって眼の奥の黄斑部に空いた穴を圧迫して塞ぐものです。黄斑円孔に伴う硝子体手術をすると白内障が進むため、大半の場合、黄斑円孔の手術と白内障手術を同時に行います。

入院手続きから入室まで

不安を抱えながら、遂に入院当日を迎えてしまいました。2019年7月26日(金)午前10時、病院の入退院受付で、事前にいただいた書類、 保険証、診察券などを提出し、記載事項や提出書類の漏れを確認後、案内する看護師さんに連れられ、病室フロアの 談話室へ移動。

しばらくすると、保健師さんが来られ、持参した書類記載内容の確認と加療中の病気、処方されている薬、食べ物アレルギーなどを確認後、ようやく病室へ入室。( 今回は、生まれて初めての入院と言うこともあり、周りに気を遣わなくて済むよう、個室にしました)

手術の準備

いよいよ手術まで秒読みで、手術予定時間は本日午後14時前後になるとのこと。

手術に向けて、点眼薬の処方が始まります。
1つ目は、細菌を抑え感染を治療する目薬
2つ目は、眼の炎症を和らげる目薬
2種類の点眼薬を10時、11時、12時の1時間起きに処方されました。
さらに、並行して、目の瞳孔を開く点眼薬の処方が30分毎に2回ありました。

12時になると、点滴が始まりました。看護師さんに、これは何の薬かを尋ねたところ、薬ではなく、補水液とのことでした。点滴は手術後まで続けられます。
手術中に、何かイレギュラーな事態になったとき、直ぐに、薬剤液を投与できるようにするための準備とのことでした。

黄斑円孔、白内障の同時手術

13時を過ぎたところで、看護師さんが病室に来られ、手術が次の順番であることを告げられました。張りつめていた緊張感がMAXになった瞬間でもありました。

13時35分、遂に手術開始の時間が来てしまいました。もう、こうなれば開き直るしかないと「腹をくくったこと」を思い出します。

車椅子に乗り、片手で点滴スタンドを持って手術室に移動しましたが、手術室に入る前に、右腕に筋肉内注射を投与されました。奥深くまで針を刺して薬の量も結構あるためか、通常の注射と比べると、ちょっと長い時間、痛みが続く感じでしたが、我慢できないほどの痛みではなかったかなと思います。   

手術室に入ると、広い部屋には手術台が2台。テレビドラマで見るような光景で、あ~もう戻れないんだわ~と、半ば諦めムードでした。踏み台を使ってベットに仰向けで寝てくださいとスタッフから促され、踏み台を使って手術台へ。

まず、手術時の感染防止を目的に、上半身に覆いかぶせるように手術用のドレープ(目のあたりだけ穴が開いている)が掛けられます。さらに目の部分にはビニールシートのような物が掛けられ、手術する眼の部分だけ繰り抜かれます。

準備が整うと、いよいよ主治医の登場です。まずは、点眼麻酔の後、目の消毒が行われました。その後、頬に局部麻酔の注射を投与されましたが、痛みは針を刺す一瞬だけなので、先ほどの筋肉注射のような痛みが継続することはありませんでした。

次に、点眼麻酔をもう1度行われた後に手術開始となりました。

最初に3回、圧がかかりますと言われ、確かに、目を押されているような感じでした。白眼の3ケ所に穴を開けたのでしょう。一つ目の穴は硝子体切除後に還流液を入れるためのもの、二つ目の穴は眼内照明を入れるためのもの、三つ目の穴は硝子体カッターなどの入口を眼球に空け、硝子体を切除するためのものです。

処置が始まって直ぐに、前を向いて下さいと言われたので、とにかくそのあと指示があるまで、ひたすら真っ直ぐを見ていました。何しろ白眼部分に開けた穴に色々な物が入れられるわけですから、眼の向きを変えることにより傷口が広がってしまうのではないかとか、最後は縫ったりもしますので、失敗のリスクを避けるためにも、とにかく一点を見るようにしていました。

手術中は、麻酔が効いていますので、まったく痛みはありませんが、局部麻酔で意識はありますから、手術した左眼からは、うっすらとシルエットのように見えているんですね。何か液体が入れられたり、黒い細長い物が入ったり、最後はハサミの形状をしたようなものが入れられたことも何となくわかりました。

結果的に手術が終了したのは14時35分でしたので、手術時間はちょうど1時間でした。

「うつ伏せ状態」の闘病生活

手術台から降り、ストレッチャーに乗った瞬間から、うつ伏せの闘病生活が始まります。食事とトイレ以外は、退院までの間、寝るときも含めてとにかく「うつ伏せ」でいることが何よりも重要になります。

硝子体手術によって、硝子体が吸引除去され、そこに医療用ガス(私の場合は空気を入れたそうです)を入れます。 医療用ガス (空気)は軽いため、うつ伏せ状態になっていると、 医療用ガス (空気) が黄斑円孔側になることによって、 医療用ガス (空気) が円孔を圧迫して穴が塞がれることになります。従って、うつ伏せ状態を甘んじると、再手術になる可能性があります。(とは言え、ずっとうつ伏せだと何もできませんよね。なので、手術翌日には、看護師さんにお伺いして、下向きでいれば大丈夫なことを確認して、少しほっとしました)

私の場合、7月26日(金)に入院手術し、麻酔が切れた夜には、まばたきをすると、縫い合わせた糸があるせいか、若干、痛みがありましたが、翌日までには痛みはさほど感じなくなりました。(看護師さんにお願いすれば、痛み止めの薬はいつでもいただけます) また、眼の見え方は、下向きになると、輪郭が黒い大きな円の中に水が入っているような状態になっているので、水を通して見ている感じですが、日が経つにつれ、円の大きさが小さくなっていきます。

手術翌日から入院中のタイムスケジュールは、毎日こんな感じでした。

時間帯内容
6:00起床
6:30~6:45点眼1、点眼2、点眼3(点眼間隔5分)
7:00点眼4(主治医の診断に向け、瞳孔を開く)
7:30点眼4 2回目
8:00主治医の診断
8:15朝食
9:00点眼1、点眼2 (点眼間隔5分) 、体温・血圧測定、体拭き
12:00点眼1、点眼2 (点眼間隔5分)
12:15昼食
15:00点眼1、点眼2 (点眼間隔5分)
18:00点眼1、点眼2 (点眼間隔5分)
18:15夕食
21:00点眼1、点眼2、点眼3(点眼間隔5分)  *点眼終了後、消灯

※入院中は感染予防のため、洗顔、洗髪、入浴ができません。眼の周りは「クリーンコットン アイ」と言う濡れたコットンで拭き、背中は看護師さんに濡れたタオルで毎日拭いていただきました。頭も濡れたタオルで拭くくらいしかできなかったので重宝したのが、水で流すことが不要なシャンプーです。

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7月30日(火)の退院日に、仰向けで眼に温水がかからないようにして、看護師さんに洗髪していただきました。また、退院後は定期的に通院することになりますが、主治医の許可がない限り、自宅での洗顔、飲酒もできません。入浴はシャワーのみ、洗髪も仰向け体勢でしかできないので、1人では洗髪できなかったです。

退院後初めての通院日(8月5日(月))には、入院後に見えていた円は完全に消えていましたが、まだ、見え方は完全ではありませんでした。主治医の先生からは、禁止されていた洗顔、洗髪、入浴、飲酒が全て解禁になりました。次回は8月17日(土)に通院する予定です。

入院中の過ごし方

眼だけが悪いわけですから、時間は持て余すほどあります。読書、テレビ、音楽など色々な過ごし方があると思いますが、テレビを見るためには、基本的に下向きの体勢でいなければならないため、立って見なければなりません。私の場合は、パソコン・スマホを持参して、趣味の格安旅行の検索やブログを書いて過ごしました。

しかしながら、病院はホテルと違って、フリーWiFiは設置されていないため、あらかじめ自分でWiFiを用意しなければなりません。自宅では固定WiFiを利用しているため、レンタルで借りることにしました。

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まとめ

入院手術と診断されたときには、初めての入院、手術と言うこともあり、とにかく不安で不安で仕方がありませんでした。インターネットで他の方の体験ブログを見ると、眼に穴を3カ所空けるとか、痛みがきついなどの書き込みもあるため、生きた心地がしなかったのも事実です。

しかしながら、実際に手術を受けて見ると、筋肉内注射が長めに痛みがある程度で、その他はさほど心配することはありませんので、これから、硝子体・白内障手術を受けられる方には、不安を感じず、病院にゆっくり静養しにいく軽い感覚でご入院ください。

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